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「自分の顔を美化する生き物、人間」

更新日:2022年3月13日




 いつもお世話になっております。孫平です。


 

 突然ですが、みなさんは自分の顔を正確に覚えていますか?


 


 

 「そんなの当たり前だろ」と、大半の人は思っているでしょう。


 しかし実際には、3人に1人は自分の顔を正確に覚えていないのです。




 今回はそんな話を紹介しましょう。









人は自分の顔を美化している


 シカゴ大学のニコラス・エプレイが、27名の大学生を対象に行った実験があります。



 

27名の大学生それぞれの顔写真を撮影し、その顔をベースにして、魅力度を10%ずつUPして合成した5枚の顔写真を作成。(10%〜50%UPさせた顔写真)


同様に、魅力度を10%ずつDOWNして合成した5枚の顔写真を作成。(10%〜50%DOWNさせた顔写真)


ベースの本物の顔写真と合わせて、合計11枚の写真を本人に見せて、どれが本当の自分の顔か当ててもらった。


結果は、35%以上の学生が、10%〜20%魅力度をUPした合成写真が、本当の自分の顔だと答えた。

 


 この実験結果から、「人は自分の顔を少しだけ美化して捉えている」ということが言えそうです。









日常生活に活かすには?


 もしみなさんに、彼氏彼女、夫や妻がいるのならば、パートナーの外見を褒めるときはみなさんが思っているより+20%〜30%ぐらい上乗せして褒める必要があるかもしれません。


 

 なぜなら、最初からそのパートナー自身が自分の魅力を10%〜20%美化して捉えている可能性が高いからです。




 つまり、みなさんが少しだけ(10%程度)大げさに褒めたとしても、相手からしたら「そんなの分かってるわよ」「何をそんな当たり前のことを」ぐらいの感覚で受け止められてしまう可能性があるのです。


 

 だからこそ、パートナーの外見をどうせ褒めるのならば、20%〜30%増し、感覚的には50%増し!で褒めてあげると良いでしょう。




 

 パートナーに限らず、人の外見を褒める際のポイントになりますので、友人知人、または初対面の人など、相手が人であれば誰にでも効果はあると思われます。


 

 是非、日常生活で意識してみて下さい。









仕事で活かすには?


 仕事においても、相手がお客や取引先、上司や同僚・部下に変わるだけで、基本的には同じことを意識すると良いでしょう。


 

 ただ、友人やパートナーと違って、仕事上では苦手な人や嫌いな人とも付き合わなければいけないことが多々あります。




 そんな相手にこそ、「褒めの増し増し攻撃」が有効になるはずです。自分のことを褒められて嫌な人は、相当なひねくれ者でない限りいません。





 私たちが仕事で手に入れたいのは、「結果」であって、相手を褒めて心を開いてもらう・気に入られるのは手段でしかありません。



 その「結果」を得られる確率が高まるのであれば、仕事上で付き合う相手の外見を褒める際も「20%〜30%、感覚的には50%増しで褒める」という武器を懐に入れておき、いざというときに使えると便利です。



 


 中には、そういうお世辞がどうも苦手でできない、嘘をつくとすぐ顔や態度に出てしまう、という人もいるでしょう。

 そういう人は、無理をしてまで「褒める」必要はありません。




 「外見を大げさに褒める」という方法は、お世辞なんてバンバン言えちゃいます!という人にこそ、うってつけだと思います。






 今回はここまでです。それではまた次回お会いしましょう。



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